激動する挨拶

正解するカドとたまけんのかどはどちらが強いの?

漢字の読み方はなぜ複数あるのか、という話は後回しにして、それと微妙につながっている*1「挨拶」についての情報をお届けします。これも、グラブル攻略の基礎を固めるためには欠かせない攻略情報です。

挨拶は身につけておくべき?

人脈攻刃を上げるためには、挨拶が重要です。挨拶は人権です、と言い切ってしまってもかまわないでしょう。


とは言え、挨拶について深く御理解しようとすると、これはなかなか難しい。芸能属性全般について言えることですが、「猿への視線」(リアル)と「神への視線」(フィクション)の両側面から見ていく必要があります。つまり、国語属性・社会属性・理科属性だけではなく、宗教属性も鍛える必要があります。


さすがにそれはHELLすぎなので、せめて宗教属性は省きたい。そんな時は、以下の攻略情報が参考になります。


さらに要約するなら、「挨拶はうまい」「無礼はクソまずい」という身もフタもない言葉になってしまうほどの本質情報です。ぜひとも読んでおきましょう。*2


以下は、レアケースについての若干の補足です。挨拶を「身につける」というレベルまで強化してしまって良いのかどうか、検討する際には参考になるかもしれません。

「冷たい社会」の反対は?

挨拶は、部族社会という環境に適応するためのアビリティです。部族が崩壊しない限り、そのアビによって獲得・維持した「見えない通貨=信用」はグラブル攻略の役に立ちます。部族が崩壊すれば紙屑になってしまうかもしれませんが、少なくとも、やっておいて損はない。しかし、本当にそうでしょうか?


ぼくたちグラブル攻略者が生きているのは、いくつもの部族を呑み込んだ近代社会です。個々の部族が、他の部族と重なり合いつつ、そのさらに外側にあるグローバルな価値観からも強い影響を受けてしまう世界です。このような環境では、特定の部族における「見えない通貨=信用」が不意に、プラスではなくマイナスの財産になってしまう場合もあります。

  1. いじめ・差別・糾弾の対象が変化する場合
  2. 部族間の対立構造が変化する場合

近代社会では、これらの変化を事前に予測して、うまく逃げ切ることは困難です。部族の内部で得られる情報だけでは対応できません。そして、現代ではもう、逃げることそのものが不可能になっているかもしれません。

道徳と損得が衝突する時

積み重ねた挨拶が産廃にならない社会。それは挨拶のユートピアです。絆の強化と餌の確保とが矛盾することはありません。挨拶は一方的にプラスです。しかし、ぼくたちが生きているのは、そういう社会ではありません。


20世紀の間、個人の寿命の範囲内に限っても、特定の部族から得た「見えない通貨=信用」の社会的価値は激変しています。紙屑どころか大きな負債になってしまうケースもあります。例えば、ナチスの強大化以前あるいは政権獲得後のヨーロッパで生きるグラブル攻略者は、近所や職場のユダヤ人に挨拶をするべきでしょうか? ナチスに対して、どこまで挨拶をしておくべきでしょうか?

その時代の中で生きている人間が、合理的な正解を知ることは極めて難しい。それは「問題」ですらないのかもしれません。


このようなリスクのある社会では、「信用」と「通貨」を単純に対応させて語ることはできません*3

すべての「信用」が利益のみをもたらすと保証されているのなら(信用が信用できるのなら)、挨拶はグラブル攻略にとって絶対的にプラスです。挨拶を身につけないのは、まったくのグラブルアウトです。

しかし、身についてしまった挨拶の習慣が、損失につながりうるのであれば、話は別です。このケースを考慮に入れた一般挨拶理論を構築するためには、「敵性通貨」という古の概念に手を加えて復活させる必要すらありそうです。

挨拶は監視されている → 挨拶は保管されている

注意すべきは、ナチズムや人種差別やレイシスト糾弾といった世界史的トラップだけではありません。近年の日本社会に限っても、一昔前にはアリだった方面への挨拶がナシ(というかマイナス)になっています。*4


さらに厄介なことに、21世紀は、挨拶が記録され保管され検索される時代です。「運営は、ありがとうスタンプの使用率に応じてマグナ攻刃武器のドロップ率を」云々という、グラブル攻略会でおなじみのオカルトめいた話ですが、挨拶の記録は現実です。挨拶は保管されています。そして、差別対象や対立構造の変化後に、巨額の請求書がデータベースから突き付けられてしまう可能性もあります。「その場その場で空気を読んで」だけでは対応できません。歴史の裁きを高速で回していくのが現代社会です。四次元挨拶こそが人権なのです。六方美人は次元が足りない。


挨拶の記録が保管され、そのデータがお手軽な旬の兵器として利用されうる、というリスクについては、はてな村で互助会認定をされたことがある方なら、肌で感じているかもしれません。政府や銀行でコアなポジションに就きたいグラブル攻略者も、過去の不適切な挨拶のリスクや、データから自動的に展開された見えない天井の気配を感じているかもしれません。


今後も、街角での挨拶行為の映像記録や、挨拶管理アプリから吸い上げられた情報によって、ぼくたちが生きる社会には、挨拶関係(=信用関係?)についての巨大なデータが蓄えられていきます。この推移こそ、まさに一方通行です。天にもひとしいこの流れを、現代のグラブル攻略者はどうすることもできません。さらなる攻略のイノベーションが待たれます。

次回『礼儀作法に異端宣告(アナテマ)』*5

一つだけ予言めいたことを付け加えるなら、これからは五次元です。グラブル攻略の基礎を固めるためには、「永遠の挨拶」について深く御理解していくべきです。つまり宗教属性です。

孔子―聖としての世俗者 (平凡社ライブラリー)

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永遠回帰の神話と終末論―人間は歴史に耐えうるか

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*1:音声言語と文字言語の問題、そして訓読(訓練)と年功序列の問題を介して

*2:将来のために、宗教属性も少しは触っておきたいという方には、『皆さんが就職活動に失敗する理由。茶番とマインドセット。 - 発達障害就労日誌』と『コミュニケーションのプロトコルを「茶番」って呼ぶのは、身に付けてからにしましょうね - シロクマの屑籠』のセットをおすすめします。

*3:中央銀行による信用創造の瞬間まで遡れば、良い筋が見つかりそうな気もしますが、これはさらなるパンドラの箱かもしれません。

*4:そういう御時世だからこそ挨拶に値打ちがある、という考え方もありますが。

*5:弊会の次回予告については信用しないでください。宗教上の理由により、信用は積み上げずにゼロにしていく方針です。